丸デブ本店 ~恐らく東海地区最古の中華そばのお話~ @ 岐阜県岐阜市
2015-07-30
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身体が樽の様な方には、目の醒めるようなお話かもしれませんが、店名の由来はまさかの「創業者がデブだったらしい」と言う事
近年の硬直した言葉狩りの様な世情からは、鮮やか過ぎるその愛嬌さに、私なんぞはさらに愛着が湧いてきます
昔の方々の、ゆとりと懐の深さを、今更ながらに感じられずにはいられません

創業大正6年
歴史からなぞれば、大正デモクラシーの政治、社会、文化への各方面における民主主義文化が発展しようとしたその頃、まさに、そんな世情を象徴するかのような雰囲気でお店の歴史が始まったのでしょう



今でも恐らく当時とはほぼ変わらず、昭和の戦前、戦後、高度経済成長期からバブルの崩壊、そして不安定が続く平成へと、様々な時代を経て、ひたすらに「変わらぬ」という素晴しい文化を維持されながら、岐阜市民に大変愛されている中華そばのお店です
メニューは「中華そば」と「ワンタン」のみ
どちらも、昭和な価格で¥400


食堂スタイルの店内で、木製のテーブルに案内され、おもむろに「中華そば」を注文
やがて運ばれてきたのが、小振りでぷっくらとした丼物なので見かける瀬戸物の器に、スープが並々と注がれた一杯

バランスを崩すと焼けはたしそうな状況ですが、スープの黒と麺の黄色
トッピングされた脂身の無いチャーシュー(これ重要です)、葱、赤板のシンプルな鮮やかさが、なんとも素晴しく愛着が湧くスタイル
スープは、醤油の甘味が非常にまるやかな柔らかい味わいで、脂の風味が殆ど無く、関西人からすると濃い目の和風出汁といったところ




この甘味が、丸デブさんの一杯を象徴しているかのようです
白い胡椒をわずかに振りかけると、その味わいが一層に増します
中華料理と名乗られた頃からの名残でしょうか、銀のスプーン(レンゲ)が、なんとも可愛らしい
この界隈は、JR岐阜駅前をはじめとして、かつては繊維街とし大いに発展し、東海・関西を含む多くの小売店が、仕入れの為に汽車を乗り継ぎ訪れ、人足が途絶えれ事のなかったところですが、今は見る影も無くシャッター通りとなっております
「柳ケ瀬商店街」なんて地名からも、恐らく高度経済成長期の頃には、昼も夜も人々が行き交う歓楽街として相当な賑わいを呈していた雰囲気がプンプンとにおってきます
そんなところで、変わらぬスタイルと価格を維持する素晴しいお店
老舗と名乗るラーメン店で、その価格が目の飛び出るようなお店を見かけることがありますが、丸デブさんのそれは、頂く一杯に、人格すら感じられる誇り高き中華そばでした

なんとて愛らしい
「丸デブ 本店」
岐阜県岐阜市日ノ出町3-1
TEL 058-262-9573
営業時間:11:00~売り切れ
定休日 :毎月6のつく日
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