いわしや ~美しく剛直なる者のさだめ~ @ 兵庫県西宮市
2016-10-11
ある日は、肌寒く心温まる一杯が頂きたくていわしやさんの「ひやあつ 大」

盛り付けからも伝わる、美しき饂飩の「素」の風景
目に沁みる黄金色の出汁、白く鋼の様に輝く麺の艶
胃の腑に染み渡る様な、いりこのエキスをコクコクと嚥下すると、まさに蘇生するかの様ないわしやの一杯

ある日は、山間にこだまする蝉の声が、まだ耳朶に染み渡りこだまするほど残暑が厳しかったあの日
三田でお仕事をこなし、大切なお客さんに叩きに叩かれ縮こまった背中の筋をピン!と伸ばすようなお昼を頂きたくて、いわしやさんにGO!!
そんな私の心情を慮って下さったのか、長身の大将と、とっても知的に見える厨房の釜番まで任されている彼の、心尽くしのシュ!としたうどんを頂く事が出来ました
「ざるうどん 大」


冷かけばかりが能じゃない、この日はあの甘味と酸味が上手に合わさったぶっかけ出汁を頂きたくてね
「ぶっかけうどん 大」
もちろん、ヤボな天カスは抜き

このうどんに、このぶっかけ出汁
私には天カスは不要です
レモンを少し絞って、もうむさぼる様に一気に頂きましょう
この日、この時に頂いたうどんは、とにかくこれまで数多のうどんを頂いてきた中でも、強固さとそのインパクトから捕らえると間違いなく唯一のうどんです
恐らく、讃岐のお店をはじめ、日本で「自家製麺」の名を掲げているお店の中でも最強の一品でしょう
「顎をも砕く」との表現は、もう、いわしやさんの枕詞になりそう
しかし、硬茹だからとか、そんな言葉だけでは解決できない、いわしやさんのこのうどん
この強固な力強さをと、なんとも言えない淡いイリコのお出汁との調和で、これだけのうどんを演出されるんですから、最早「いわしやマジック」と言っても過言じゃありません
事実、このお出汁を頂いたら生半可な讃岐のお店なんかでは、太刀打ち出来ない美味さが有ります
巡礼の時にも紹介させて頂きましたが、このうどんとは縁も縁も無い西宮市と三田市とのはざかいの立地で、しかも、当時関西人が厭っていたセルフのスタイルを、個人の店でこれだけ強固な地盤を固められているのだから、恐れ入った物です
まさに、いわしやマジックですね
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