源氏 ~仙台の夜を静かに楽しむ昭和の酒場 奥羽の旅②~ @ 宮城県仙台市
2015-12-29
第5回 関西讃岐うどん西国三十三ヶ所巡礼~ ホームページ 
仙台の冬の夜
この日は、この冬には似つかわない程の寒さと、喧騒に明け暮れる程でした
駅前の驚くほどの賑わいのアーケードを抜け、ビル群に囲まれた路地を抜けると、そこに忽然と現れた文化横丁の文字
どこか懐かしい空気が鼻腔の奥まで嗅ぎ取れそうな、そんな街並みです
初めて訪れた横丁の風景は、一瞬どこにである街の酒場の様でしたが、とある一角だけ異彩を放った空気が流れたおりました

静寂な空気に包まれたお店の名は「源氏」
ビル群に囲まれた、細い細い路地の奥にそのお店はあります




昭和25年の開業以来、変わらない風景は、酒を愛する人々に長年愛されてきた、仙台屈指の名門です
磨きに磨き抜かれた杉の一枚板の「コの字」カウンターに、この店のお酒のファンが、今夜もぎっしりと集っておりました
このお店の暗黙のルールは「ひとり4杯」まで
お酒は一杯千円程ですが、必ず一品気の利いたアテが一緒となり運ばれてくる事
仙台の夜で、最初に迎えてくれたのは季節を先取りしたかの様な「菜の花の和え物」でした
お酒は「高清水」の熱燗です

また、鈍い銀の光を放つレトロな熱燗の装置が良いですね
先まで震えてた指先を、真綿で包んでくれるかの様な優しい味わい
そしてほろ苦さ
自然と隣のお客さんとの距離も縮まり、初の仙台の夜は帳を降ろしてゆきます
二杯目は、あっさりとした木綿とも絹とも思わしい、滋味溢れる豆腐
今度は酒は冷にします

ざわめく声すら聞こえない落ち着いた空間で、すっきりとした冷酒の舌触りと豆腐の旨味とが、本当に心地よい
派手さも見栄も何も無いこの一瞬の愛しい事
一品だけ驕って刺身を注文

程よい脂ののった一品に、ますます気持ちが解されてゆきます
隣の浜松と東京から来たと言うお客さんの、おでん少々分けて頂きました
皆さん、同じ目的でこのお店に足を運んでおられるようです





ほの暗い空間に静かに漂うこの時間
なにかすごく、かけがえの無い瞬間を味わっているかのようで、たゆとうこの雰囲気に、それこそ埋没してしまいそうなそんな酒場の夜でした

お会計?
そう、3000円ちょっとだったかな
「源氏」
宮城県仙台市青葉区一番町2-4-8
TEL 022-222-8485
営業時間:17:00~23:00
定休日 :日曜日、祝日
うどん好きの皆さん クリックをお願いしま~す♪
↓ ↓ ↓
![20081105092814s[1]](http://blog-imgs-31.fc2.com/s/u/z/suzumeketaro1/201005010054560aes.jpg)

にほんブログ村
スポンサーサイト