岡崎製麺所 ~地のうどんをばーちゃん直伝のイリコ出汁で~ @ 香川県三豊市
2017-03-31
この日、岡崎さんの店に向けて叔母の家を出る時、彼女が昨夜わざわざ仕込んでくれた須田のばーちゃん(大正生まれ)から受け継いだ、これぞ詫間と言えるイリコで取ったうどん出汁と、深夜に裏の庭で摘み、冷蔵庫で保管してくれてた葱を持たせてくれましたそして、それらを準備してくれていた机には、「頑張って食べて来てね」との置き手紙が・・・
これから、数年振りに岡崎さんのうどんを食べに行く私にとって、これほど心強く気持ちを昂ぶらせてくれるパートナーは、まず無いと言っても良いでしょう
車の助手席には、確かもう一人誰かが居た様な気がしますが、最早、その存在すら遥か遠い東海地方の向こうに霞む程、強烈なうどんのお供です

岡崎さんの店に着くと、ようやく朝の日差しが山並みの隙間から顔を覗かせ、夜のうちに田んぼや畦道に潜んでいた冷気が、その日差しに焙り出されるかの様にゆらぎ出て、私の頬を冷たく刺してきます


しかし、製麺をする離れの換気扇からは、濛々と吐き出される釜の湯気が、ともすれば身を縮めてしまう様な気持ちを静め、
「さあ、今日は朝から最高の一杯を食べるんだぞ!」
と、心底から鼓舞してくれ、後部座席に積んであった丼と出汁と割り箸をいそいそと持って、製麺室の引き戸を開け、小麦の香りが漂う心臓部へ飛び込んで行きました
この心の逸る瞬間が、まさに讃岐にうどんを食べに行った実感が湧く瞬間だと、足を運んだ皆さんにはよくよく分かって頂けるかと思います




1玉¥90
はっきり言って美味過ぎます





其処には俗世間からは懸け離れた、誰もが忘れかけた何かが有り、其れを拾う事が出来ます
西讃式と言うか、我が地元式の力のあるイリコ出汁と、瑞々しいぶりぶりのうどんとは、本当に相性が良い
今更ながら、昔、孫に少しでもハイカラな物を食べさせてくれようとした婆ちゃんの、イリコの入ったシチューを思い出し、涙腺が弛む様な気がしました
ここで食べん地元のおっちゃんが「10玉くれい」言うて、袋に下げて製麺所を後にした姿が、また印象的!!
「岡崎製麺所」
香川県三豊市財田町財田上2032
TEL 0875-67-2131
営業時間: ? (大将からは7時半頃に来てもろたらと言われました)
定休日 : ? (日曜日もやってました)
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